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財団の沿革
 昭和36年(1961)当時、大阪城二の丸及び西の丸に在った「近畿管区警察学校」が堺市に移転するに際し、大阪中学校体育連合が西の丸に在った警察学校道場を青少年の練成道場として残置するよう、大阪市及び柔道・剣道関係者並びに財界の人々に協力を求めた。

 東京オリンピックに柔道が正式種目に決定される幸運も手伝い、大阪市では各関係者と協議検討の結果、この運動は急速に進展した。現存武道場の残置では無く、更に一歩進めて武道館を新しく建設する方針を決定し、財界へ理解と協力を求めた。財界は「大阪市立武道会館建設協力委員会」を結成し、民間の活力に多大の理解と協力を求めて指定寄付金の募集を開始した。

 大阪市と「大阪市立武道会館建設協力委員会」が協議を経て建設経費を、それぞれ6千万円を分担し、計1億2千万円の巨額を投じ、昭和37年2月1日起工、同年12月8日に完成、翌年昭和38年1月4日に開館した。当時の市長がこの武道館に「よく道を修め、身体を練り、魂を鍛えよ」と、若人への期待と祈りをこめて『修道館』の名を贈った。

 修道館は大阪城内二の丸総面積約2037㎡を敷地として、天守閣と対面し、美観上から城内施設との調和も配慮され、銅板葺、入母屋造の道場である本館と管理棟と並列し構成している。

 修道館は、青少年の練成道場として発足し、他に類を見ない講師陣を誇り、青少年の教育の場としての機能はもとより、一般愛好者の修練と柔道・剣道の普及振興を目標に、専門職員を擁して事業を開始。修道館開館後、「大阪市立武道会館建設協力委員会」は、柔道、剣道その他武道の普及振興を図り、もって社会秩序の確立と青少年の健全な育成に、寄与することを目的に、修道館建設を分担した寄付金の残余金を基金として、昭和40年に「財団法人大阪武道振興協会」を設立した。以後、「修道館の事業に協力すること」を主たる事業に掲げて活動する。

 なお、平成17年12月、指定管理の受諾に際し指定管理予定者選定委員会から、「修道館は武道のメッカとしての役割がある。今後は大阪城弓道場を含めて一体管理になることから、指定管理者の制度の趣旨を踏まえて、市民への武道の普及振興に寄与するように」と提言を受け、当財団が指定管理者として、平成18年4月から修道館及び大阪城弓道場の管理を行っている。なお平成23年3月23日付、当協会は「公益財団法人」として認可をうけた。
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